Clinic Success Case

目指すのは「ポジティブな泌尿器科」。競合の少ないエリアで広域から集患し、順調に立ち上がる。

新規開業 近畿 大阪府 泌尿器科

診療科目泌尿器科

開業年月2026年05月01日

所在地大阪府守口市金下町2丁目3-1 文禄アベニュー40 2階(201)

TEL06-6998-5110

URLhttps://koito-uro.com/

前立腺肥大症の日帰り手術にも対応

小糸先生が専門とされる泌尿器科ですが、診療科としてのやりがいや面白さはどこにありますか。

(小糸先生)私はもともと外科志望で、初期臨床研修では消化器外科や整形外科なども経験しました。そのなかで泌尿器科を選んだ理由は、診療領域の幅広さです。開腹手術だけでなく、腎・前立腺・副腎疾患に対する腹腔鏡手術やロボット支援手術など、低侵襲治療を若いうちから経験し、技術を磨ける環境がありました。

外科系とはいえ、泌尿器科の場合、外来での検査、確定診断、内科的治療、外科治療まで担当医が首尾一貫して患者さんと向き合うイメージがありますね。

まさにそこが泌尿器科の大きな魅力です。自ら治療方針を立て、最後まで責任を持って患者さんに伴走できることに大きなやりがいを感じます。私が所属していた関西医科大学では、特定分野だけに特化するのではなく、専攻医の頃から泌尿器科全般を幅広く経験できる教育体制が整っていました。その経験が現在の診療の土台になっています。

クリニックの機能上、大学病院のような高度な医療提供は望めませんが、先生のもつ専門性や強みをどのように発揮していこうとお考えですか。

大学病院では排尿障害、とくに前立腺肥大症の治療に力を入れてきました。現在は前立腺肥大症だけでも数多くの手術法があり、それぞれに特徴があります。患者さんの病態や希望を踏まえて最適な治療法を選択・提案することが私の強みです。その経験を生かし、当院では前立腺肥大症の日帰り手術を導入し、実施できる体制を整えました。

前立腺肥大症の手術が日帰りで行えるようになったのですね。

以前では考えられなかったことですが、現在は国の医療政策も可能な限り日帰り手術を推進しています。大学病院でも短期入院のあり方そのものを見直す時期にきています。私はこれまで培ってきた技術を地域医療で実践するとともに、大学病院との緊密な連携を維持しながら、患者さんに最適な医療を提供していきたいと考えています。

高齢化の進行や生活習慣の変化などで排尿障害に悩む方が増えているといわれます。地域の一次医療を担う泌尿器科専門クリニックの役割と期待は大きいですね。

高齢者に多い前立腺肥大症をはじめ、女性に多い膀胱炎や過活動膀胱、尿失禁などは、地域のクリニックが中心となって対応すべき疾患です。一方で、開業して意外だったのは、小児の排尿障害が想像以上に多かったことです。小児では心理的な要因が関係しているケースも少なくないため、身体的な疾患だけでなく背景まで含めた丁寧な鑑別を心掛けています。

「ポジティブな泌尿器科」に込めた思い

クリニックのウェブサイトに書かれた、「ポジティブな泌尿器科を目指して」というメッセージがとても印象深いのですが、具体的に先生のどのような思いが込められているのでしょうか。

泌尿器科は扱う臓器や疾患の性質上、センシティブでナイーブに感じられ、受診に心理的なハードルを感じる方が少なくありません。「排尿の悩みくらいで受診するのは……」と受診をためらったり、手術が最適なタイミングだとご説明しても、決断できずに我慢を続けてしまったりする患者さんもいらっしゃいます。だからこそ、私は患者さんのお話にしっかり耳を傾け、十分に対話を重ねることを大切にしています。不安を安心に変え、「積極的に治療を受けてみよう」と前向きな気持ちで帰っていただくこと。それが「ポジティブな泌尿器科」という言葉に込めた思いです。

そうした患者さんとのコミュニケーションは、看護師、受付事務などスタッフにも求められますね。開業メンバーをどのような視点で採用されたのか、またスタッフにどんなスキルを求めているのかをお聞かせください。

第一印象はとても重要です。緊張されて来院される患者さんも多いため、自然な笑顔とアイコンタクト、温かいあいさつは欠かせません。開業前の模擬診療でも、来院時の声掛けにどうしても硬さが残る場面がありました。そこで、「患者さんの不安や緊張をどうすれば和らげられるか」を私が一方的に指導するのではなく、スタッフ全員で振り返り、考え続ける組織にしていこうと共有しました。

泌尿器科領域に生活習慣改善などの予防の概念はあるのでしょうか。

一般的には「予防医療」という言葉はあまり使われませんが、加齢に伴う変化への対応、いわゆるアンチエイジングの視点は重要だと考えています。例えば、日本人男性の約二人に一人がEDを経験するといわれていますが、その背景には血管の老化が関係していることがあり、将来的な心血管疾患のリスクを示すサインになる場合があります。当院ではEDを単なる症状としてではなく、全身の健康状態を評価するリスクマーカーの一つと捉え、血管年齢も意識しながら治療を行っています。

開業地を守口市に選ばれた理由を教えてください。前職の関西医科大学総合医療センターと同じ地域ということもあり、土地勘をお持ちだったのでしょうか。

それもありますが、一番の理由は地域に泌尿器科クリニックが少なかったことです。泌尿器科はもともと受診のハードルが高い診療科ですし、大学病院となるとさらに受診しづらく感じる方も少なくありません。地域に専門クリニックが必要だと考え、この場所での開業を決めました。

大学病院とは良好な連携が図れていますか。

地域連携はもちろん、医師同士が直接連絡を取り合える関係ができていますので、紹介患者さんにも迅速に対応していただいています。当院では外来で完結できる疾患と、入院や高度医療が必要な疾患を適切にトリアージし、地域医療の入口としての役割を果たしていきたいと考えています。

開業から約1カ月が経ちました。まだ経営数値を評価する段階ではありませんが、現時点で手応えのようなものは感じておられますか。

大阪市内ほど人口密度は高くありませんが、競合が少ない地域ですので、二次医療圏まで含めて患者さんに来ていただける可能性はあると感じています。知名度はこれからですが、立ち上がりは想定以上に順調です。今後も地域に根差した診療を続けていきたいと思っています。

担当コンサルタントの山下さんは、当院の初月の数値をどのように評価されていますか。

(山下明宏、日本医業総研コンサルティング部部長)毎日安定して二桁の来院数を維持しており、泌尿器科クリニックとしては非常に順調なスタートです。事業計画も上回るペースで推移しています。この地域にはまだ十分なポテンシャルがありますので、認知度の向上に伴って、さらに患者数は伸びていくと考えています。

今回の日本医業総研の山下明宏の開業サポートは、先生の期待に沿えるものでしたか。

(小糸先生)私が診療で大切にしているのは、「いつまでに、どう治していくか」というゴールを患者さんに明確に示すことです。開業準備でも求めていたのは同じで、将来の見通しでした。「いつまでに何を準備すべきか」「どのタイミングで何を意思決定すべきか」を山下さんが・最初にスケジュール表を提示してくださり・都度スケジュールに沿って丁寧に示してくださりながら、必要な協力業者も適切に紹介していただきました。不安なく開業まで進むことができ、大変心強いサポートだったと感じています。

院長プロフィール

院長:小糸悠也 先生

日本泌尿器科学会 専門医、指導医

日本泌尿器内視鏡学会 泌尿器腹腔鏡技術認定

ボツリヌス膀胱内注入療法施注資格

ウロリフト認定資格(Certificate取得)

 

2010年 関西医科大学医学部医学科 卒業、愛仁会千船病院 初期研修

2012年 関西医科大学附属病院 腎泌尿器外科

2013年 関西医科大学香里病院 腎泌尿器外科

2014年 済生会野江病院 泌尿器科

2016年 関西医科大学附属病院 腎泌尿器外科

2018年 関西医科大学香里病院 腎泌尿器外科

2022年 関西医科大学総合医療センター 腎泌尿器外科

2026年 こいと腎泌尿器科クリニック 開設

 

Clinic Data

医療法人つむぎ会 こいと腎泌尿器科クリニック

主診療科目:泌尿器科

診療科目: 泌尿器科

エリア:近畿

都道府県:大阪府

開業形態:新規開業

開業年月:2026年05月01日

大阪府守口市金下町2丁目3-1 文禄アベニュー40 2階(201)

TEL: 06-6998-5110

https://koito-uro.com/

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