東京都世田谷区桜新町に開業されました、「池上内科循環器クリニック」池上 晴彦院長にお話をお聞きしました。
入りやすく明るい待合室
東京都世田谷区桜新町。おなじみのマンガ『サザエさん』の作者・長谷川町子さんの美術館があることなどから元では
「サザエさん通り」として親しまれている、商店街の道路に面した「池上内科循環器クリニック」は
昨年12月1日にオープンしたばかりだ。
東急田園都市線で渋谷から4つ目の「桜新町」駅から徒歩2分。一帯は住宅・商業の街で人口も多いエリアである。
小ぶりで瀟洒な3階建ての1階にあるクリ ニックは、外からも明るい室内がうかがえる。
中に入ると、より明るく暖かい雰囲気が広がる待合スペース。
「ここは、クリニックに来て、患者さんがいちばん 長く時間を費やす空間です。心が休まるスペースに、とこだわりました」と
院長の池上晴彦氏はいう。
壁に掛けられた2枚組みの絵画は、父を開業医にもつ奥様 のアドバイスによるものだとか。
クリニック全体の明るさ、暖かさをより強く感じさせる演出になっている。
入り口はもちろん、診察室も検査室も、トイレも、院内はすべてバリアフリーになっている。
内科医として、一般内科と循環器、そして睡眠時無呼吸症候群の専門医として総合病院に勤務してもうすぐ20年。
自分のクリニックを持ちたいと、開業の夢を大切にし続けていた。
「父が研究職だったので、私も研究者か臨床医かと迷った時期もありましたが、
自分は臨床家のプロフェッショナを目指そうと決めました。
長年携わてきた勤務医としてのジレンマ、もどかしさも感じていました」(池上氏)
自分が診ている患者さんは、私に診察してほしいと思って来院する。
しかし、勤務医だと必ずしも自分が診察できるわけではない。
自分のクリニックであれば、いつも自分が診ることができる。そこを大事にしたかった、と池上氏。
医師になって20年弱の経験と自信を手にしていたことから、開業に踏み出す好機だと思っていたという。
■日本医業総研に相談して開業の夢が具体化しました
先輩やコンサルタント人吉社の話を聞たり、自分でも心当たりのところを車で回るなどして物件を探した。
「100ヵ所くらい見たかなあ」と池上氏。候補地と して桜新町があったのは、母親の実家が近くだったことと、
研修医とき、この街の病院に週1回アルバイトに来ており、親しみがあったからだ。
あるコンサルタント会社の勧める物件は1階に薬局、3階にクリニックをというものだった。
かなり話が進んでいたが、不本意ながら諸事情で話は白紙に。
そんな折、本誌「ジャミックジャーナル」で日本医業総研の記事が目に留まる。
これが、同社のホームページを見て電話をかけた池上氏と、同社のシニアマネ ジャー・植村智之氏との出会いだった。
「開業に賭ける夢、医療についての情熱などがひしひしと感じられました。
なんとか池上先生の開業の思いを実現して差し上げたいと思いました」と植村氏は振り返る。
ほどなくして、当初池上氏が予定していた物件の近く、つまり今の物件の情報を植村氏が持ち込んできた。
通りに面した1階で、新築のビル、しかも広さも手ごろ。池上氏も気に入った。
「やはり1階でなくでは」という認識は池上氏も植村氏も一緒だった。
■循環器と睡眠時無呼吸症候群が専門であることを強調して
「日本医業総研がこれまで全国で約250件以上の医院開業のコンサルを続け、どこも経営的に安定しているということが、
なによりも信頼できる点でした」と池上氏は強調する。そして、こう続ける。
「驚いたのは、徹底したコスト意識でした。内装の施工から医療機器類の選択まで、1円でも安くしましょう、と努力してくださる。
これから開業する身にとっては、これはじつにありがたいことでした。
また、損益分岐点をきっちりと決めて、そこに至る道筋を示す。
スタッフの研修から、指導までも大変きめ細かくやってくださる。安心しておまかせできました」
『内科循環器クリニック』という医院名にしたのは植村氏の提案だった。
「このエリアはクリニックも多く、内科もたくさんあります。だからこそ他の医院との差別化を図るために、
特に循環器科、ことに睡眠時無呼吸症候群が専門であることを強くアピールするべきです、と申し上げました」
今は、開業してまだまだ日も浅い。
「開業してからが、本当の勝負であることはもちろんです。私どもは、池上先生が夢や理想を具現化できるように、
これからもサポートしていきます。おこがましいかもしれませんが、先生とは”戦友”のつもりで、
一緒に成功していけるように努力したいと思っています」と植村氏。
「患者さんに、このクリニックに来てよかった、と満足していただけるクリニックに!とスタッフといつも話しています。
ようやくジャンプ台に立てたかな、というところですが、将来の明るさは確信できています」と
力強く話す池上氏の表情が明るいのが印象的である。
池上 晴彦(いけがみ はるひこ)先生
ご経歴
平成2年 筑波大学医学群卒業
同年東京女子医科大学循環器内科入局。
平成15年同科助教を経て、20年まで川崎市の太田総合病院内科部長。
現在、虎の門病院睡眠センターにて睡眠外来を担当。
平成20年12月開業。