初めは患者数が少なくても、増える確信はありました

鈴木 拓 先生 インタビュー

たく皮フ科

たく皮フ科

■患者さんは、医者との対話を望んでいるんです

診療時間は午後6時30分までと、一応はうたっている。取材に訪れたのはこの時間を少し過ぎたころ。
しかし、待合室には、まだまだ大勢の患者さんが待っている。最後の患者さんの診察を終えたのは、午後7時30分すぎ。
「お待たせしてしまって」と恐縮される鈴木氏だが、これはごくごく日常的なことだという。
「患者さん、お一人おひとりと、じっくり時間をかけてお話されて、診断結果を説明される。だから、患者さんには評判がいいんです」。
日本医業総研のコンサルティング部マネージャーの小畑吉弘氏が側で話す。鈴木氏が続ける。
「大学病院や一般病院で永年診察してきて感じていたことは、よその病院で適切な治療を受けているにもかかわらず、
疾患について満足できる説明を受けていなかったり、診断名を告げられていなかったために、無用な心配が募って、
より大規模な医療機関へ来院される患者さんがたくさんおられたことです。クリニックを開いたら、患者さんには十分な診察と説明をしようと思っていたのです」。
集息数を多くすることは、経営的には必要ではあるけれど、それを追い求めるよりも自分のところに来てくださる患者さんとじっくり向き合いたい、
との思い。
開院して3年半がたつが、今もこの思いは変わらない、と鈴木氏は言う。

■話を聞き、目で見、手で触れて診断する恩師に魅せられて

「多くの先生方は、開院に向けて早くから心構えや準備を始めて、いざ、ということになるのでしょうけど、
私の場合はそれは当てはまらないんですよ。
漠 然と開業を考え始めたときに日本医業総研さんとの出会いがあり、話を聞いているうちに、開業に向けて後押しされたというのが実感です」。
鈴木氏は意外なことを言って笑う。
早くから自分のクリニックを持とうという思いはなかったという。そもそも医師の道を選んだのも「じつ変わっているんです」と鈴木氏、

皮膚科を開業していた父親は「こんな割に合わない職業はない。医者だけにはなるな。医者以外ならなんでもいい」と言い、母親は音楽家にさせたいと言っていた。
医学部を受験したのは高校での勉強や友人の影響が大きい。私立の医学部には行かせんと父親に言われたので筑波大学に進んだという次第…と笑う。
皮膚科医になったのは、筑波大学在学時代に上野賢一教授(現筑波大学名誉教授)の臨床実習を受けたから。
「 診察を拝見して、大がかりな道具を便わなくとも患者さんの話を聞いて目で見て、手で触れて診断される姿に魅せられました」。
上野教授の話になると鈴木氏の話は止まらない。 ともあれ、勤務医として長い間勤務し、手術をはじめ現場で患者さんに向き合う充実した日々。
皮膚科医局長としての立場が長くなる一方で、優秀な後輩たちに この立場で大いに仕事をしもらいたい、との思いも強くなった。
開業の道も考えようか、そんな思いも強くなってきたという。

 

 

鈴木院長とスタッフ


広く明るい待合室

■初めは患者数が少なくても、増える確信はありました

2004年夏ごろだったか。インターネットを見て電子カルテに興味を持ち、ショールームに出かけた。
「そのなかのある方が、必ずしも開業コンサルタントの言うことは信じてはいけません、と言いながら、開業実績が豊富な日本医業総研を紹介されました。
面白いと思いました。自分が推薦する会社の業界の悪い面から 話されたのですから…。
『私たちプロの実力に任せてください』という小畑さんたちの話を聞いているうち、真剣に相談してみようと思いました」と鈴木氏は言う。
小畑氏は、鈴木氏から、学生時代に他界した父親が開業していた神宮前での診療圏調査分析を依頼された。
しかし、周辺に皮膚科がたくさんあることなど、条件が合わなかった。住まいが近くの渋谷区内も希望の地であった。
小畑氏からいくつかの物件の提示があったなかから今のビルに決めた。
最寄り駅は、小田急線代々木八幡駅と東京メトロ千代田線代々木公園駅から6~7分で渋谷駅からも15分と近い。
代々木公園の裏でNHK放送センターのすぐ近くのため、地元である街の人だけでなく、多くの人が働くNHKの職場の人の来院も期待できるロケーションだ。
開業当初の1日あたり患者数は15人から20人前後だった。しかし、月を追うごとに来患数は目に見えるように多くなった。
冒頭に紹介した、鈴木氏の一人ひとりの患者さんと話し合いながらの診察が評判を呼ぶようになり、患者さんの紹介で、という人も増えてきた。
現在、多い日は1日70人を超える日も出てくるなど、確実に鈴木氏のファンになった患者さんが多くなっている。
患者さんへのきめ細やかな対応に加えて、「長い勤務医の間に培った人脈で、以前の勤務病院と非常に良好な関係を保つことができ、
患者さんの状態に応じて適切な医療を受けていただくための紹介ができるのも強みです」と鈴木氏は言う。
最後に、これから開院しようと思っている方へのアドバイスをうかがうと、
なんといっても、できるだけ資金はたくさん用意しておくこと。自分のやりたい開業をすると、開業当初は金銭面で苦労します。
しかし、自分のクリニックでの診療もいいものです。自分のやりたい診療ができるし、一緒になって頑張ってくれる素晴らしいスタッフにも恵まれ、
毎日が充実しています。 また、日本医業総研さんは、開業した後の悩みについても全ての分野に相談できる人材が揃っていて、
クリニック経営のオールインパッケージとして、とても頼もしい存在です」と満面の笑みで答えてくれる姿が印象的である。

Clinic Data

たく皮フ科

皮膚科

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TEL:03-5452-4112

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