コンサルタントを活用しこだわりの医療を実現
明確な事業コンセプトが開業を成功へと導いた

大久保 辰雄 先生 インタビュー

おおくぼ総合内科クリニック

2009年7月、東戸塚駅前の医療モールに開業した『おおくぼ総合内科クリニック』。競合が激化するエリアの中で、健診、プライマリケアを中心に据えた医療サービスの提供と、街並みに調和した洗練されたイメージが地域ニーズを捉え、現在1日平均50人の来院患者を数えるクリニックです。

■開業以前に持っていた開業コンサルタントのイメージは。

専門のコンサルタントに依頼することは決めていましたが、その質については玉石混淆でまだ未成熟な業界というイメージでした。限られた経験の中で、型通りのやり方を押し付けてきて、親身になってくれないか、あるいはそこに至るほどのノウハウすらない素人か。まず、きちんとした人を探すのが難しそうだなと思っていました。

■日本医業総研以外に、どんな会社のコンサルタントと面談されましたか。また、その時の印象はどうでしたか。

先輩開業医からのアドバイスも受け、勤務医時代から取引のある業者数社と面談をしました。が、印象は残念ながら懸念した通りで、開業後のフォローがなく、また経営面でも「実際にやってみなければわからない」などまるで事業の具体性に欠けるものでした。一言で言えば「開業後は、やりっぱなし」という無責任さを感じました。

 

■日本医業総研と他のコンサルタントとの違いや、最も良いと感じられた点は。

ホームページは経費節約のため、自作しました。また、電子カルテはDynamicsというシステムを入れました。他社のものに比べて安く導入できました。 設定やメンテナンスは自分でやらなければならないので大変でしたが、コンピューターの購入、システムデザインは自分でできました。Dynamicsは、患 者データを検索しやすくするなど自分の使い勝手がいいように設定管理ができるので、気に入っています。

先生とコンサルタント
おおくぼ総合内科の受付

成功の秘訣は立地と良いスタッフに恵まれたこと

■日本医業総研のコンサルテーションで、逆に満足がいかなかった点はありますか。

開業後の相談への対応に不安がありましたが、現在は継続してフォローをしていただく契約をしました。経営面のコンサルテーションは大切ですが、開業医は日々の診療に追われて、院外の情報に疎くなりがちです。情報収集という意味でも開業後のフォローは助かります。

 

■先生ご自身の開業後の取り組みで、最も重要と感じていることは。

勤務医時代と同様、開業もスタッフ全員を含めたチーム作りをしっかりしていくというスタンスを大切にしています。また、保険制度の中でいかに効率よく収益をあげていくかということも、健全な経営という点では当然成し遂げられなくてはならないことで、重要だと考えます。

 

■そのことで、コンサルタントにどの程度期待されますか。

チーム作りについては、やはりトップの在り方が問題になりますので、コンサルタントにどのように進めるべきかを相談しながら取り仕切りしています。収益計 算については、医者が経営のプロとなるのは倫理的に難しいと考えますので、プロのコンサルタントに伺いながら進めています。各論になるとどうしても手さぐ りになる気がします。

 

■これから開業を考える医師の方々にコンサルタントの選びのアドバイスをお願いします。

きちんと話を聞いてくれる人を選ぶべきです。いくつか質問事項を用意して返答が的確であるかを試すのも有効です。「1日何人くらいの患者数で開業が成立す るのか?」といったものです。僕自身が使ったキー・クエスチョンは「どういうところで開業したら良いですかね?」でした。植村氏の回答は「どういうスタン スで開業するか、どこを目標とするかでそれは異なります。先生としてはどういう人生観・価値観なのかを聞かせてもらうことから始めましょう」でした。

 

■先生のご趣味をお聞かせください。

スポーツジムでのトレーニングです。エアロバイクに乗りながら音楽を聴いたり、読書をするのはストレスの解消にもなります。また、僕自身がトレーニングでの体調管理を実践することで、患者さんへの運動療法のアドバイスにも役立ちます。

 

■愛読書や好きな作家は。

ジャンルを問わず本は好きですね。 文芸書ではノーベル文学賞作家のガルシア・マルケスのファンで、作風にラテンアメリカのエキゾチシズムを感じます。医学関連では感染症の岩田健太郎先生の 一連の著書は目からうろこの面白さです。ビジネス書ではスティーブ・ジョブスに関する本は興味深く、何冊か読みました。

 

■最後に、先生の座右の銘をお聞かせください。

「リカバリーショットを大切にしろ」です。僕はゴルフはやりませんが、先輩から聞いたこの言葉を常々意識しています。失敗にめげず、ベストのスコアをあげ るためにどうしたら良いか。これは医療の現場にこそ大切なことです。トラブルをむしろチャンスに切り替えるためのリカバリーの重要性はスタッフの意識にも十分浸透しています。

 

大久保 辰雄(おおくぼたつお)先生

ご経歴

1989年 東京慈恵会医科大学卒業
1995年 東京慈恵会医科大学外科入局、同附属病院外科助手として勤務しつつ、医局派遣にて神奈川県立厚木病院、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、国立西埼玉中央病院、総合高津中央病院にて勤務
2006年 信愛クリニック内科・心療内科勤務(非常勤)
2007年 大船中央病院内科勤務
2009年 おおくぼ総合内科クリニック開院

現在に至る。

所属学会

  • 日本内科学会
  • 日本プライマリ・ケア学会
  • 日本心身医学会
  • 日本心療内科学会
  • 日本外科学会
  • 日本消化器病学会
  • 日本消化器内視鏡学会

資格

  • 日本外科学会外科専門医
  • 日本消化器外科学会認定医
  • 認定産業医

《おおくぼ総合内科クリニック》
診療科目 内科、心療内科、消化器内科、循環器内科、呼吸器内科
施設面積 40.18坪
住所 神奈川県横浜市戸塚区川上町91-1 モレラ東戸塚3f
url http://ohkubo-med.jp

Clinic Data

おおくぼ総合内科クリニック

内科・消化器内科・循環器内科・心療内科

〒244-0805 神奈川県横浜市戸塚区川上町91-1 モレラ東戸塚3F

TEL:045-383-9805

http://www.ohkubo-med.jp/

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